従来の給湯器はガスを使用しますが、エコキュートに切り替えることで電気のみでお湯を沸かせるようになります。
ガス代がかからないことにメリットを感じて、エコキュートの導入を検討する方も多いでしょう。
しかし、エコキュートにはデメリットもあるので、その点を理解して導入を検討する必要があります。
そこで今回は、エコキュートのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
エコキュートの導入で失敗を防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。

エコキュートとは?電気でお湯を沸かせる仕組み

三菱 MITSUBISHI SRT-S465A 460Lエコキュート交換工事

エコキュートは、電気で動く給湯システムです。電気を使う点は従来のガス給湯器とは大きな違いです。
また、電気ヒーターを使ってお湯を直接温める電気給湯器とは違った仕組みでお湯を沸かしています。
貯湯ユニット内の水をヒートポンプユニット内で沸かし、それを貯湯ユニットに戻すことでお湯が使える状態にしています。
エコキュートは電気の力で直接お湯を温めるのではなく、正確には大気中の熱エネルギーを集め、そのエネルギーを使ってお湯を沸かしているのが電気温水器との違いです。
また、温められたお湯は貯湯ユニットの上部に保存されるので、沸かす前の水と混ざることはありません。

エコキュートのメリット

光熱費を削減できる

エコキュートを導入する大きなメリットは、光熱費の削減につながることです。
前述したとおり、エコキュートは大気中の熱エネルギーを活用して効率良くお湯を温めています。
電気を直接使って温めるわけではないので、少ない電力でお湯を使える状態にしてくれます。
また、貯湯ユニットは断熱性に優れているので、余計な電力を使わず、溜まっているお湯を保温することが可能です。
さらに、エコキュートは深夜電力と呼ばれるプランと契約するのが基本であり、深夜電力の場合は日中の電気代は高くなってしまいますが、エコキュートは主に深夜帯にお湯を沸かすため、電気代を安く抑えられます。
他にもガスを使わないので、ガスの基本料金が発生しないこともエコキュートの大きなメリットです。

タンク内にお湯を溜められる

エコキュートの貯湯ユニットは、基本的に常にお湯が溜まっているため、万が一に停電など非常事態が起きてもタンク内に溜まっているお湯を、非常用水栓から使用できます。
衛生の観点から飲用には適していませんが、災害時に水が必要になることは多いので、お湯を溜められるエコキュートは防災面でも便利な設備です。
また、貯湯ユニットは断熱性が高いので、非常時もしばらくは温かいお湯を使えることもメリットです。

環境に優しい給湯器システム

エコキュートは、大気中にある熱をヒートポンプユニットに取り込んでお湯を沸かす仕組みとなっており、エコキュートから有害物質が発生することはありません。
また、オゾン層を破壊するフロンガスではなく、二酸化炭素を利用し、大気の二酸化炭素を増やさす、逆に再利用する仕組みから環境に優しいシステムであることから人体への危険性もありません。
環境問題は世界共通の社会問題であるため、エコキュートの利用は環境の保全に貢献できるメリットもあります。

エコキュートのデメリット

エコキュートは魅力的なメリットがある一方で、デメリットもあります。
導入後に後悔しないためにも、以下のデメリットも確認しておきましょう。

初期費用が高め

ガス給湯器の最安値20万前後と比べてエコキュート設置にあたり基礎工事や電気工事、追加工事などが発生するので、少なくとも35~60万円はかかると想定しておきましょう。
その分、エコキュートは毎月のランニングコストが安くなる可能性があります。
毎月のガス代が高い家庭の場合、エコキュートに変えることでトータルの支出は安く抑えられるでしょう。
逆にそこまでガス代がかかっていない場合は、経済的なメリットを感じにくく、初期費用の回収も長くなってしまうので注意してください。

室外機からの騒音

エコキュートはヒートポンプを使う仕組み上、騒音が出てしまうこともデメリットです。
騒音と言っても、音の大きさは40dB程度が一般的で、閑静な住宅地の昼間の騒音値とほぼ変わりません。
エアコンの室外機の音が50~60dB程度とされており、それよりも小さいので騒音トラブルになるリスクは低いと言えるでしょう。
ただし、エコキュートは主に人々が寝静まり静かになった深夜に稼働します。
本体と自宅の寝室の位置、隣接する家との距離によっては騒音が気になることもあるので、設置する位置に配慮が必要です。
エコキュートは、浴室と最大15mの距離に設置することを推奨されています。
これ以上距離が離れるとお湯が出るまでの時間が長くなり不便なので、推奨距離を守りつつ、寝室に近い場所や音を反射する狭いスペース、隣家と近い距離での設置は避けましょう。

使い過ぎによるお湯切れ

エコキュートはお湯を溜めておくことが可能ですが、使い過ぎるとお湯切れを起こします。
ガス給湯器は水道から給水された水を沸かすので、お湯切れによってお湯が使えなくなることはありません。
しかし、エコキュートは深夜のお湯を沸かして溜めておく仕組みなので、お湯切れが起きるとお湯が使えなくなるので、生活に不便が生じることもあるでしょう。
お湯切れの主な原因としては、エコキュートのタンク容量が適していないことが挙げられます。
タンク容量は家族の人数などから選択しますが、予想以上のお湯を使っている場合は容量が足りず、すぐにお湯切れを起こしてしまうのです。
また、普段の生活でお湯切れすることはないが、友人や親族などがお泊りに来た際にお湯の使用量が増えて、お湯が足りなくなってしまうケースもあります。
エコキュートの容量を選ぶ際は、家族構成だけではなく、どのくらいのお湯を使う可能性があるのか家族のライフスタイルを具体的にイメージしながら、不足しない容量を選びましょう。

お湯を飲用できない

エコキュートのお湯は飲むことができません。タンクに温めたお湯を溜めておく仕組みから、お湯にタンク内の汚れが混ざっている可能性があります。お湯を使うこと自体に害はないものの、一度温めているのでカルキが抜けている状態なので、飲用として安全性には不安があるためエコキュートのお湯は飲用不可となっているのです。
ただし、最近は飲用できるエコキュートも登場しています。
飲用可能なエコキュートは、飲用のお湯はタンクに溜めず、急速で沸かす仕組みとなっているので安心して飲むことができます。
また、お湯を沸騰させることで飲用可能としているケースもあるので、導入する前によく確認しておきましょう。

ガス代が高いために節約したい方にとって、電気で稼働するエコキュートは光熱費の大幅な削減につながる可能性があります。
お湯を溜められるので非常時も使える、環境の保護に貢献できるというメリットもあります。
しかし、初期費用が高い・騒音やお湯切れのリスク・飲用できないといったデメリットに注意が必要です。
特に初期費用の負担は大きいので後から後悔しないためにも、メリットとデメリットの両方を理解し、我が家に適したエコキュートの導入をご検討してみてください!

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