エコキュートはヒートポンプユニットから空気中の熱を集め、高温のお湯を作ってタンク内に貯めるという仕組みなので、省エネ効果が期待できる給湯システムです。
そんなエコキュートは定期的に水の期というメンテナンスを行う必要がありますが、購入してから一度も水抜きをしたことがないという方も多いのではないでしょうか。
水抜きはメンテナンスにおいてとても重要で、エコキュートの使用年数を引き延ばすためにも欠かせない作業だと言われています。
そこで今回は、エコキュートで水抜きが必要な理由と、実際に行う際の方法について解説しているので、ぜひ最後までご覧ください!

1.エコキュートで水抜きが必要な理由

エコキュートのメンテナンスとして水抜きを行うべき理由は以下のとおりです。

・貯湯タンク内に不純物が残ってしまう

ヒートポンプユニットで沸かしたお湯を貯湯タンクに移動させ、使う時まで貯めておくというのがエコキュートの仕組みです。
お湯は水道水から作られていますが、この水道水にはナトリウムやカルシウムといった不純物が含まれています。
ごくわずかな量なので水道水を飲料用に使うのは問題ありませんが、タンクに貯めておくことでどんどん不純物が内部に沈殿してしまいます。
そうなる前に、水抜きを行う事で貯湯タンク内に蓄積された不純物も排出でき、より清潔なお湯を使えるようになります。

・お湯張りの時に汚れが出てきてしまう

長期間水抜きをしていないと、貯湯タンク内に蓄積された不純物が固まって汚れとなってしまい、お湯張りの際に浴槽へ流れ込んでしまう可能性もあります。
また、固まった汚れがフィルターに引っかかり、詰まりなどを引き起こす恐れもあり、場合によってはその汚れが嫌なニオイを発してしまう可能性も高いです。
お湯張りをしたら湯垢のような汚れが浴槽に浮いている、お湯張り後に嫌なニオイがするといった場合には水抜きをすることで改善できることもあります。

・黒いゴミが混ざる可能性もある

エコキュートを設置して耐用年数は過ぎていないもののかなりの年月が経っている場合には、故障までには至らなくても内部のパーツの劣化が進んでいることもあります。
例えば配管の接続部分に使用されているゴムパッキンは、他の素材に比べて劣化の進行が早く、ゴムパッキンの劣化によって欠けたり、剥がれたりしてしまうと、お湯の中に黒いゴミとして交じってしまうこともあります。
黒いゴミを取り除くには水抜きを行い、貯湯タンク内を清掃すれば簡単に解決することができますが、水抜きを行っても原因のゴムパッキンを改善しなければ再び黒いゴミが出てくる場合もあるので、ゴムパッキンの交換も検討することをオススメします。

・エコキュートが故障するリスクもある

不純物や汚れを含んでいるお湯をそのままお湯張りに使用すると、浴槽のフィルターを詰まらせてしまう可能性があります。
循環口に備え付けられているフィルターは浴槽内のお湯を循環する際も活用されるため、皮脂汚れなども溜まりやすい場所です。
追い焚き用の配管から貯湯タンク内に逆流する心配はないものの、フィルターが詰まればお湯の出入りが悪くなり、エコキュート本体にかかる負担も大きくなってしまいます。
水抜きやフィルター掃除をしないだけで故障はしないだろうと考える方もいますが、本体にかかる負担が多くなればなるほど稼働効率も悪くなってしまうことから、電気代が余計にかかる恐れもあるため、定期的な水抜きが必要となります。

2.エコキュートの水抜きを行う方法

エコキュートの水抜きは修理業者に依頼して行ってもらうことも可能ですが、基本的には自分でも行うことが出来ます。
自分でできるようになると、毎回業者に依頼する手間やコストもかからず、配管内を常に清潔な状態を保てるようになるので掃除方法を覚えておくと良いでしょう。

①漏電遮断器をオフにする
②エコキュートの給水止水栓を閉じる
③逃し弁を開けて約1分間待つ
④排水栓を開けて水を抜く
⑤排水栓を閉めたら給水止水栓を開けてお湯が出るか確認する
⑥逃し弁を閉じて漏電遮断器をオンにする

水抜きを行う大まかな流れは上記のとおりです。
ただし、各メーカー・機種によって若干やり方が異なるので、実際に行う時は取り扱い説明書を確認しながら行うようにしましょう。

3.水抜きを行う際のポイント

実際に水抜きを行う場合、以下のポイントも押さえて行うようにしてください。

・水抜きを行う頻度は4~6ヶ月に1回

水抜きを行う頻度でメーカーが推奨しているのは、4~6ヶ月に1回(年2~3回)です。
水道水に含まれる不純物はごくわずかではあるものの、4~6ヶ月も経てば少しずつ不純物がお湯の中に混じるようになりますので、定期的に水抜きを行う必要があります。

・排水時に熱湯が出てくるリスクもある

水抜きを行う際、排水栓を開けてタンク内の水を出していきますが、この時熱湯が出てくる可能性もあるので注意が必要です。
基本的にメーカーの取扱説明書で水抜きを行う方法が記載されており、その中で温度の設定方法や手順、触ると危険な箇所についても記載されておりますのでしっかりと確認をしながら作業を行うようにしましょう。

・外気温0℃以下の環境では行わない

外気温0℃以下の環境で水抜きを行うと、排水中に水が凍結してしまう可能性も考えられます。
水が凍結すると体積が増え、配管を傷めてしまう恐れもあるため、なるべく外気温0℃以下の時は水抜きを行わないようにしましょう。
もし冬場は0℃以下になりやすい環境の場合は、冬の期間中に水抜きをしなくても大丈夫なように、あらかじめメンテナンススケジュールを組んでおくことをオススメします。

・栓が劣化している時は業者に依頼する

水抜きを行う場合、貯湯タンクに備え付けられている給水止水栓や排水栓などを開閉させる必要がありますが、栓がかなり劣化している状態でそのまま水抜きを行ってしまうと、栓が壊れて水が止まらなくなる可能性もあるでしょう。
また、元の状態に戻せなくなる場合もあるので注意が必要です。
水抜きを行う前に一度栓の状態を確認し、万が一劣化が見られる場合はメーカーや販売店などに相談をするようにしましょう。

・水抜き以外のメンテナンスも行う

エコキュートのメンテナンスは水抜き以外にもあります。
水抜きの重要度は高いですが、他のメンテナンスも欠かせないものなので定期的にチェックしておきましょう。
水抜き以外に自分で行えるメンテナンスは以下になります。

・お風呂のフィルター清掃
・逃し弁の点検
・漏電遮断器の点検
・配管の清掃

配管の清掃はエコキュートにも自動洗浄機能が搭載されているものの、この機能で完全にきれいな状態が続くわけではありません。
おおよそ半年に1回の頻度で、専用の洗剤を使用してこれらをきれいにすることで、エコキュートを長持ちさせることができますので、しっかりとメンテナンスを行いましょう。

4.まとめ

今回は、エコキュートで水抜きが必要な理由や、実際に水抜きを行う方法とポイントについて解説させていただきました。
エコキュートの水抜きは清潔なお湯を使えるようになることはもちろん、本体の寿命を延ばすためにも欠かせないメンテナンスです。
取扱説明書を見れば詳しい水抜きのやり方も掲載されているので、確認しながら自分で水抜きを行ってみましょう。
ただし、栓などの劣化が確認できた時には、メーカーや販売専門店に相談し、適切な処置を行う事が必要です。
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