エコキュートは、タンク内に高温のお湯をためているので、タンク内のお湯がなくなるとお湯が使えなくなってしまいます。
特に大量にお湯を使ったわけではないのにお湯の減りが早いことでお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エコキュートは様々な要因でお湯が減ってしまうことがあるので、お湯の減りが早いからと言って故障しているとも限りません。
そこで今回は、エコキュートの基本的な仕組みから早くお湯が減ってしまう原因・対処方法についてご紹介します。
Table of Contents
1.エコキュートの基本的な仕組み
まず初めに、エコキュートの仕組みについて詳しく解説させていただきます。
エコキュートは貯湯タンク内に約70~90度のお湯が溜められており、このお湯を水で希釈することで、設定した温度でお湯が出せる仕様となっているのです。
また、基本的にタンク内のお湯を沸かすタイミングは、電気代が安くなる深夜になるので、その前にお湯が切れてしまった場合は時間に関係なくお湯を沸かす必要があります。
また、タンクに貯蔵されるお湯は常に満水ではない点に注意が必要です。
タンク内のお湯をなるべく余らせないように、1週間のお湯の使用量に応じて沸き上げ水量を自動調整しているので、1週間の使用量によってはお湯が早く減ってしまうことがあります。
反対に、ガス給湯器の場合は配管を通った水を熱してお湯にしており、水が配管を通るたびにガスが点火されて急速に加熱されるため、お湯切れになることはありません。
2.冬になるとお湯切れが早まる
お湯の減りが早いのが毎回冬であれば、故障が原因の可能性は低いです。
冬場は他の季節と比べてタンク内のお湯の減りが早い傾向にあります。
お湯の減りが早いのは、以下の理由が考えられます。
・外気温が低いためにタンク内のお湯が冷めてしまう
エコキュートのタンクは断熱材によってしっかり保温されているものの、冬は外気温が低くなるので中のお湯が少しずつ冷めてしまいます。
その影響で、水を混ぜた時に使えるお湯の量が少なくなってしまうので、タンクのお湯が設定温度以下になってしまえば、タンク内にお湯が入っていても使えない状態となってしまいます。
・氷点下になるとヒートポンプ効率が下がってしまう
外気温度が氷点下になる地域では、ヒートポンプ効率が下がってしまうことがあります。
ヒートポンプ効率が下がるとお湯が沸くまで時間がかかるため、使えるお湯の量が少なくなってしまいます。
寒冷地でも効率的にお湯を沸かしたい場合には、寒冷地専用のエコキュートを採用すると良いでしょう。
・他の季節よりもお湯の使用量が増えやすい
冬は水よりもお湯を使う機会が多い時期なので、自然とお湯の減りが早くなります。
夏場であれば、手洗いや洗顔、食器などの洗い物などは、水を使用すれば済みますが、冬場はそのような場面でもお湯を使わざるおえません。
冬にお湯の減りが早くて困るという方は、深夜の沸き増し量を増やすことをオススメします。
また、タンク内のお湯の温度が下がったことでお湯が使えなくなる場合もあるので、必要な時に手動で沸き増しするようにしましょう。
3.保温・追い焚き機能の使用も減りが早くなる
家族が暖かいお風呂に入れるように、保温機能や追い炊き機能を使うという方も多いのではないのでしょうか。
実はこの機能もお湯の減りを加速させてしまう原因の一つなのです。
お風呂の保温機能や追い焚き機能は、冷えた湯・水をタンク内のお湯の熱で温め直す仕組みとなっており、タンクのお湯が浴槽に注がれているわけではないものの、保温・追い焚き機能を使うとタンク内の湯温が下がってしまいます。
その結果、冬場と同じく水を混ぜた時に使えるお湯の量が減ってしまうのです。
保温・追い焚き機能を使ったことでお湯の減りが早いのであれば、お湯の使い方を変えるだけで減る速度を落とすことができるでしょう。
4.長期間エコキュートを使わないとお湯が早く減る可能性がある
エコキュートを長期間使っていない場合もお湯の減りが早くなる可能性があります。
上記で述べたとおり、エコキュートは1週間のお湯の使用料をもとに沸き上げるお湯の量を調整します。
そのため、旅行や出張などでお湯を使わない日が長く続くと、エコキュートが自動で調整して沸き上げるお湯の量が減ってしまうのです。
このケースも故障ではないため、修理をする必要はありません。
しかし、旅行や出張から帰ってきたら使えるお湯が少ないと不便なので、以下の方法でしっかり対策をしておきましょう。
・沸き上げ停止機能を活用する
しばらく家を空ける際は、沸き上げ停止機能を使用することで、帰宅した際に再稼働させると満水まで沸き上げてくれます。
ただし、初日に出てくるお湯は時間が経過しているので、衛生面に考慮して飲用しないようにしましょう。
また、家を留守にしていてお湯を使っていない状況でもエコキュートは稼働し続けており、電気代や水道代がかかってしまいますので、沸き上げ機能を停止させることは、電気代・水道代の節約にもつながります。
・長期不在となる場合はエコキュートの電源を切る
沸き上げの停止は、2週間ほど家を空ける場合に、エコキュートの電源を切って、タンク内の水を抜きましょう。
電源を入れっぱなしで長期間不在となると、突然の不具合で漏電や火災を招く恐れがあるため、電源を切るようにしてください。
水抜きはタンク内の下に水垢や汚れが溜まってしまうなど、不衛生な状態になるのを避けるために必要です。
5.配管の熱湯洗浄を行うと急激にお湯が減る
エコキュートのメーカー・機種によっては、自動で配管を洗浄する機能が備わっています。
この自動配管洗浄機能を使用すると、タンク内の高温の熱で洗浄することで配管の衛生が保たれるものの、一度に約10リットルのお湯を消費してしまいます。
そのため、急激にお湯の量が減って使える湯量が減ってしまうのです。
自動洗浄機能を停止できるのであれば、機能を止めることでお湯切れのリスクを下げることができますが、配管の衛生を保つ上では必要な機能となるので、基本的にはONにしておくのが望ましいです。
お湯切れが反発する場合は、使用人数・量に比べて貯湯容量が足りていない可能性も考えられます。
6.漏水によってお湯が減っている場合がある
エコキュートを使っていない状態でタンクのお湯が減っているようであれば、漏水が疑われます。
具体的には、以下の原因で漏水が起きている可能性があります。
・お風呂の栓が完全に閉まっていない
・配管に亀裂がある
意外に多いのが、お風呂の栓の閉め忘れです。
エコキュートはセンサーで水位を測り、一定の水位まで下がると自動でたし湯をしてくれます。
栓が完全に閉まっていないと水位がどんどん減り、それを補うために必要以上にお湯を使用して、タンク内のお湯がどんどん減ってしまうと考えられます。
もちろん、栓の閉め忘れだけでなく、ゴム製の栓が劣化して隙間ができてしまい、お湯が減りやすくなっているケースもあります。
また、エコキュートとつながる配管に亀裂がある場合も、そこから水が漏れだすのでお湯が減る原因となってしまいます。
タンク周りに水たまりができているようであれば、配管の亀裂による漏水である可能性が高く、個人で対処するのは難しいので専門業者に依頼して修理してもらいましょう。
上記以外でお湯切れが多い時は一度点検してもらうと良いでしょう。
漏水以外に本体の基板やセンサーの故障によって不具合が起きているケースもあるので、点検をすることで故障の原因を早期に発見と修理ができます。
7.まとめ
今回は、エコキュートでお湯が早く減ってしまう原因をご紹介しました。
お湯が減ってしまう原因の多くは故障ではなく、機能が関係しているので、修理は不要なケースがお良いです。
しかし、漏水によってお湯が減っているのであれば、満足にお湯が使えなくなってしまうので、早めに修理もしくは交換をしましょう。
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