いざエコキュートを交換するとなった時、工事当日に何をするべきか分からなくて不安だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
交換工事をするときには、業者に任せきりにしてしまうと、思わぬ部分でトラブルが発生してしまう可能性があります。
この記事では、エコキュートの設置工事・交換工事の前日・当日に行うべき注意点を紹介しているので、ぜひ参考までにご覧ください!

エコキュート交換工事前日に行うべきこと

まず初めに、工事の前日までに行っておくべき項目について紹介します。
事前準備の中には、行っておかないと当日に工事ができなくなってしまうものもありますので、あらかじめチェックしておくことが大切です。

・エコキュートの設置スペース、搬入経路の確保


エコキュートを設置するには、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットのふたつの設置スペースが必要になります。
貯湯ユニットは屋内に設置するケースもありますが、ヒートポンプユニットについては原則屋外設置となっています。
どこのスペースに設置するのかは、事前に業者と相談は行うものですが、事前に準備ができていないと、設置工事に入る前にまず片付けに時間を取られてしまいます。
すぐに設置工事に入れるようにするためにも、必要スペースの整理は前日までにしっかりとしておきましょう。
また、エコキュートの設置部分だけでなく、搬入経路についても同様のことが言えますので、あらかじめどの部分を通って搬入するのかを業者に確認しておきましょう。
屋外の狭いスペースをギリギリ搬入していくケースも多いので、障害物は全て移動させておきましょう。

石油給湯器を使用していた場合には、エコキュートの設置工事時に灯油タンクの撤去作業も行われますが、撤去前に灯油を使い切っておくことも重要です。
灯油が残っているからと言って、工事を行えないという訳ではありませんが、小分費用が上乗せとなってしまいますので、費用をなるべく軽減するために事前に空にしておきましょう。

・エコキュートの水抜き

エコキュート交換工事の前日にすべきことの一つとしては、既設の貯湯タンクユニットの中のお湯や水を抜いておくことです。
お湯や水が溜まっている貯湯タンクユニットの重さは数百もあるため、業者さんの負担を軽くするために、事前に水抜き作業を行っておきましょう。
貯湯タンクユニットの水抜きの時間は30分間~1時間ほどになりますが、エコキュート交換工事前日にこの作業を行っておくことで、作業時間を短くすることできます。

なお、貯湯タンクの水抜き方法は下記のとおりです。

・貯湯タンクユニットにある漏電遮断器(漏電ブレーカー)を切る
・逃し弁を開ける
・給水配管専用止水栓をあけて、逃し弁を閉める
・エコキュートの水抜き後は空気抜きと沸き上げを行う

※ただし、エコキュートによっても操作方法は異なりますので、必ず説明書をお読みになってから作業を行いましょう。

・近所への事前確認


設置工事前には業者が近隣の家庭に挨拶に回ってくれることもありますが、自分でも事前に挨拶しておくことをオススメします。
特に、マンションのような集合住宅の場合は、工事の音などで直接迷惑をかける可能性もありますので、そこは業者任せではなく、自分で丁寧な事前対応をすることでご近所トラブルを回避することができるでしょう。
一戸建ての場合は、エコキュート搬入経路が隣の敷地からというケースもありますので、工事の説明をして許可をいただいてから工事に取り掛かり、当日にも感謝の気持ちを伝えることが大切です。
なお、集合住宅の場合、マンション規約や管理組合の規約でエコキュートへの交換が禁止されているケースがあります。
貯湯タン クの重さは給水後には500kgを超えるので、ベランダなどに設置した場合、構造上の安全性を確保できなくなることがあるからです。
それが設置工事後に発覚するとたいへんなトラブルになりますので、管理組合には事前にエコキュートの許可を得るようにしましょう。

エコキュート設置工事当日の注意点

続いては、エコキュート設置工事当日に注意しなければならない点について確認していきましょう。
基本的には、業者から工事工程の説明を聞き、設置が完了して、試運転や操作の説明に立ち会うだけで完了します。
ですので、3~4時間程度の工事作業中は特に立ち会う必要もなく、思い思いの時間を過ごしても問題ありません。

・職人さんに快く作業をしてもらうために


工事中は自分の部屋で仕事をしていてもいいですし、テレビを見たり、音楽を聴いたり、食事をしながら工事の完了を待つことになります。
設置工事については基礎工事から始める場合は2日がかりになりますが、基礎工事抜きであれば1日で終わりますし、本体の交換だけであれば4時間ほど、配管工事も含める場合は7時間ほどかかります。

なお、エコキュートの設置工事は繊細な作業が要求されますので、作業の邪魔になるようなことだけは避けるようにしましょう。
例えば大音量でテレビを見たり、音楽を流すといった行為は作業の妨害になりますので、注意が必要です。
特に家に小さな子どもがいる場合には、好奇心から子どもが作業に近づく可能性がありますので注意してください。
誤って工具で怪我をする危険性や作業員もそれを気にして作業に集中できなくなってしまうおそれもありますので、子どもには事前に説明して作業に近づかないようするか、子供のいない時間帯を選んで工事を行いましょう。

・お風呂やシャワーはすぐには使用できない


設置工事の中で配管工事の時間帯は断水になりますので、水が必要になるような場合は事前にバケツなどに水を溜めて使うようにしましょう。
とはいえ、長くても5時間程度で1日中断水するわけではないので、水が出なくて困ってしまうという事態はほとんどありません。
しかし、工事中は給湯器を利用することができないため、お湯は使えません。
さらに、設置工事が完了しても、エコキュートの場合は貯湯タンクにお湯を貯めなければ出湯できないので、家族4人がお風呂に入ったり、シャワーを使えるようになるまでには、4時間程度必要です。
また、昼間に工事を行いすぐにお湯を使用しようと稼働すると、昼間の電気料金になり通常よりも少し高くなってしまうこ戸を把握しておきましょう。

古いエコキュートから新しいエコキュートに買い換えた場合、エコキュートに慣れているので操作方法を知っているからと業者の操作説明を聞き流してしまうケースがあります。
そうなると、新しい機能や新しい操作方法に対応できず、業者が帰ってしまった後、実際に使おうとしたら使えないということになる可能性がありますので、設置後の業者の操作方法の説明までしっかり聞くようにしましょう。

まとめ


エコキュート工事は、大きな準備や工事中に作業を手伝ったりなどをする必要はありません。
しかし、事前にできる設置スペースや搬入経路の確保、工事中に職人さんが集中して作業に取り組めるように工夫することはできます。
また、職人さんに対してだけでなく、工事前にはご近隣様への挨拶や説明などを済ませておくことで、近隣トラブルを回避しましょう。

エコキュートを設置した直後から使用できるようになるわけではないので、設置後にしっかりと使用方法や注意点を確認してからご利用くださいませ!

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