エコジョーズは、省エネでランニングコストが安いとされていますが、初期費用が高めであることから従来の給湯器から変えるかどうか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、エコジョーズの仕組みとメリット・デメリットなどの基礎知識から、費用相場と交換費用を抑えるためのポイントまでを解説させていただきます。
エコジョーズへの交換を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.エコジョーズとは?メリット・デメリットについて

エコジョーズとは簡単に言うと、ガスを使って効率よくお湯を沸かせる給湯器のことです。
家庭で使用するエネルギーの内、約1/3を占めるのが給湯と言われていますが、エコジョーズであれば従来の給湯器よりもぐんと効率的にお湯を沸かせるので、省エネルギーに貢献できます。
まずは、そんなエコジョーズの仕組みやメリット・デメリットを解説していきます。

・エコジョーズの仕組み

エコジョーズは、お湯を沸かす際に生じる熱を回収して再活用するシステムを採用していることから、「潜熱回収型ガス給湯器」と呼ばれることもあります。
従来のガス給湯器は、ガスバーナーで熱した配管に水を通してお湯を沸かす仕組みとなっていますが、この方法では配管から空気中へ多くの熱が逃げてしまうことがデメリットです。
一方でエコジョーズは、従来のガス給湯器だと廃棄されてしまうはずの熱を、再回収して再び加熱するため、少ないガス量で効率よくお湯を沸かせます。
そのため、従来のガス給湯器よりもガス代を節約できる上に、ガスの消費量で約9~15%減、CO2排出量で約15%減と抑えることができるので、家計と環境の両方に優しい給湯器と言えるでしょう。

・エコジョーズのメリット

エコジョーズの主なメリットは、ガス代を節約できることと環境に配慮できることです。
以下で、詳しく見ていきましょう。

メリット① ガス消費量が多いほど節約効果が大きくなる

エコジョーズ最大のメリットは、ガス代が安くなることです。
従来のガス給湯器で無駄にしてしまっていた熱を再利用してお湯を沸かすので、ガスの消費量が大幅に減り、その結果ガス代も安くなります。
従来のガス給湯器からエコジョーズに切り替えた場合、ガスの種類や家族構成などにもよりますが、一般的には年間で2万円前後節約できると言われています。
長期的に見れば、ガスの消費量が多い家庭ほど大きな節約効果が得られるということです。

メリット② CO2の排出量を減らせる

先ほどもお伝えした通り、エコジョーズは従来型給湯器に比べてCO2の排出量を約15%削減できます。
地球温暖化の原因のひとつであるCO2の排出量を減らせるので、未来の地球環境を守るためにも、エコジョーズは重要な存在と言えます。

・エコジョーズのデメリット

エコジョーズのデメリットとしては以下の通り、初期費用や工事の手間などが挙げられます。

デメリット①初期費用が高い

エコジョーズのデメリットは、初期費用が高いことです。
現在、エコジョーズの各販売メーカーは様々な機種を販売しており、その中からシンプルな機能のタイプを選べば、従来型給湯器の価格と大差はありません。
しかし、より多機能で高効率の機種を選んだ場合は、購入費用と設置費用を合わせると最終的に数万円もの差が付きます。
多額の費用をかけたにもかかわらず、従来の給湯器とそれほど機能が変わらないケースもあるため、事前によく調べてから購入することが大切です。

デメリット②設置工事が必要

エコジョーズを導入するためには、ドレン排水設備を設置する工事を行う必要があります。
ドレン排水設備を整える工事にかかる費用は、およそ5,000~10,000円が相場ですが、中には特殊な排水工事が必要となるケースも存在します。
例えば、集合住宅のパイプスペース内に設置する場合だと、ドレン排水工事に20,000~30,000円程度の費用がかかります。
とは言え、エコジョーズを設置する上では欠かせない工事なので、エコジョーズの導入を検討する際は、本体価格だけでなくドレン排水工事費用も踏まえて予算を立てましょう。

デメリット③ガス消費量が少ない場合は節約効果が薄い

給湯頻度が低い単身世帯や少人数世帯の場合は、ガス代の節約効果やCO2削減効果といったエコジョーズのメリットを受けにくいです。
エコジョーズは給湯頻度が高いほどコストの削減率も高くなるので、お湯をあまり使わない世帯がエコジョーズを取り入れても、それほど節約にはなりません。
高い初期費用をかけて導入しても、ランニングコストが安くならないのであれば、従来型の給湯器を購入した方が費用を抑えることができます。

2.エコジョーズには便利な機能がたくさん

エコジョーズは、給湯頻度が高い家庭ほどより多くの恩恵が受けられることが分かりました。
ここからは、省エネ・節約以外にもまだまだあるエコジョーズの便利な機能をご紹介していきます。

・清潔なお湯をいつでも使用できる

エコジョーズは瞬間湯沸かし式であるため、いつでも使う分だけのお湯を沸かせます。
常に沸かしたての清潔なお湯が使用できるので、飲用にも適しています。

・停電時でも給湯できる

エコジョーズは停電時でも、バックアップ式電源ユニットに充電しておいた電気を使用すれば、シャワーや入浴などのお湯に使えます。
ただし、停電時はより長時間お湯が使用できるように、風呂自動運転や追い焚き、配管洗浄、凍結予防装置などの給湯機能が自動的に一部制限されますので注意しましょう。
とは言え、電気が復旧するまでしばらくはお湯が使用できるので便利なことに間違いはないでしょう。

・アプリで外出中にお湯張りができる

エコジョーズの機種によっては、アプリでの操作に対応しているものもあります。
スマートフォンやスマートスピーカーなどに専用のアプリをインストールすることで、他の部屋や外出先からでもお湯張りなどが行えるようになるのです。
また、ハンズフリー通話や使用量の確認ができたり、離れて暮らす家族の給湯器の利用状況から安否を確認できたりするなど、各メーカーによって対応できる機能は様々です。

・温水暖房にも利用可能

エコジョーズは、キッチンやお風呂の給湯だけでなく、温めたお湯を床暖房や浴室暖房乾燥などの家全体を暖めるシステムにも利用できます。
例えば、エコジョーズを使用した温水床暖房は、床下のパネルにエコジョーズで温めたお湯を循環させて部屋を暖める仕組みです。
運転開始時の床の温度が低い時には、普段よりも高めの温度のお湯を流すことで、素早く床を暖められます。
温水床暖房は、膨大な量のお湯を使用するので、従来のガス給湯器よりも大幅にお得に利用可能となります。

・外壁とのカラーコーディネートを楽しめる

エコジョーズメーカーの中には、エコジョーズに様々なカラーバリエーションを用意しているところもあります。
あらゆる色彩の壁に馴染みやすい光沢のあるシルバーから、自宅の外壁の色に応じて給湯器本体の色をカスタマイズできる機種もあるため、エコジョーズの設置によって外壁の景観が損なわれないか心配な方は、カーラーを選べる機種をチェックしてみると良いでしょう。

3.エコジョーズの費用相場

エコジョーズの導入を検討する際は、機能だけでなく初期費用やランニングコストについても検討する必要があります。
以下ではエコジョーズの費用相場を、本体価格・工事費用・ランニングコストの3つに分けてご紹介します。

・本体価格

エコジョーズの本体価格は、メーカー・機種・性能などによって異なりますが、エコジョーズの大手販売元メーカー数社を比較した場合、メーカーによる金額の差はわずかです。
では、本体価格を左右する要素は何かというと、主に「号数」「お湯張り機能」「暖房機能」の3つが挙げられます。
例えば、エコジョーズ16号の平均メーカー小売希望価格は、給湯専用タイプが約16万~、フルオートタイプが約34万~です。
これが1サイズアップして20号になると、給湯専用タイプで約17万円、フルオートタイプで約36万円~となります。
エコジョーズの号数とは、1分間に何リットルのお湯を作れるかを表す数値で、16号の場合は1分間に16L、20号の場合は1分間に20Lのお湯を作れます。
一般的に、16号から20号、20号から24号と、1段階サイズが大きくなるごとに本体価格が1万円~3万円ほど上がり、お湯張り機能のグレードでも価格差が出ます。
最も安価なのは、自分で蛇口からお湯を出して浴槽に貯める「給湯専用タイプ」で、安い物では7~8万円で購入できるケースもあります。
その次に安いのは、自動でお湯張りできる「オートタイプ」です。
最も高いのが、自動お湯張り機能に加えて自動保温機能も付いている「フルオートタイプ」ですが、安く入手できれば10~20万円で購入することも可能です。
さらに、お湯張り機能に暖房機能も兼ね備えたタイプを選ぶ場合は、通常のエコジョーズよりも5~10万円ほど高くなることを頭に入れておきましょう。

・工事費用

エコジョーズの標準工事費用は業者によって異なりますが、一般的には4万~7万円程度とされています。
上記でご紹介した本体価格は、あくまでもメーカー小売希望価格であり、実際には満額支払うケースはほとんどありません。
そのため、エコジョーズの導入にかかる費用は、工事費用を合わせても15~25万円程度と見積もっておくと良いでしょう。
ただし、場合によっては追加工事が必要となり、標準工事費用にその他工事費用が加算されることもあります。
その他工事費用がかかる可能性があるのは、次のようなケースです。

◎狭い場所や高い場所に設置する
◎排水位置が離れている
◎既存の設置場所から変更する
◎温水床式暖房を使用している

・ランニングコスト

エコジョーズの1カ月あたりの給湯コストは、3,500~6,000円程度が相場です。
対して従来型ガス給湯器の給湯コストは、都市ガスで月約4,000円、プロパンガスで月約7,000円となっています。
従来型ガス給湯器からエコジョーズに変更した場合、初期費用はかかったとしても年間で6,000~10,000円ほどの光熱費を節約できます。
長期的に使用した場合のトータルコストを比較するとエコジョーズの方が安くなる可能性が高いです。

4.エコジョーズへの交換費用を抑えるためのポイント

従来型のガス給湯器からエコジョーズに交換する際は、少しでも費用を安く抑えるために以下のポイントを理解しておきましょう。

・お湯の消費量に合った号数を選ぶ

エコジョーズへの交換費用を抑えたい場合は、各家庭のお湯の消費量に合った号数のものを購入するようにします。
独り暮らしや家族が少ない家庭など、お湯を使う頻度が少ない家庭では、必要以上に大きな号数を選ぶと、初期費用やランニングコストで無駄が生じてしまいます。
とは言え、お湯の消費量に対して号数が小さすぎると、お湯が使いたい時に使えないといった不便さを感じることもあるので、家族の人数やお湯を使う頻度に適した号数を選ぶことが大切です。

・過度に高性能のものを選ぼうとしない

エコジョーズの価格に大きく影響するのが、性能です。
一般的に、給湯専用タイプが最も安く、次にオートタイプ、フルオートタイプと性能が上がるほど、価格も高くなります。
また、メーカーによっては、さらに便利な機能が追加されたプレミアムタイプのものもあります。
しかし、過度に高性能のものを選んでも実際は全ての機能を使いこなせなかったり、手動でも対応できたのではないかと後悔したりすることも考えられます。
フルオートタイプであれば、お風呂のお湯が減った時に自動で足し湯をしてくれるので便利ですが、自動にこだわらなければオートタイプでも足し湯は可能ですし、その方が値段は安く抑えられます。
便利な機能よりもコストを重視する場合は、給湯専用タイプかオートタイプのどちらかで検討すると良いでしょう。

・お得かつ信頼できる業者に依頼する

エコキュート ガス給湯器 スタッフ 業者

エコジョーズへ交換する際は、専門業者に依頼することが一般的です。
どの業者を選ぶかによって交換費用が変わってくるので、複数の業者から見積もりを取ってお得に交換してくれる業者を選びましょう。
合い見積もりを取ることで、相場よりも大幅に高い費用を提示してくる業者を避けられます。
ただし、中にはインターネット上で安さをアピールしていても、実際は見積もり金額以上に高額な請求をする悪徳業者もいるため、注意が必要です。
こうした事業者トラブルを防止するためには、費用の安さだけでなく実績や口コミなどもチェックして、信頼できる業者かどうか見極めることが重要になります。

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5.まとめ

お湯の消費量が多い家庭では、従来型のガス給湯器からエコジョーズに交換することで、ガス代を大きく減らせる可能性があります。
しかし、エコジョーズはジュライ型給湯器と比べて初期費用が高く、機種や性能、工事業者、設置場所などによってもトータルコストが変わってきます。
エコジョーズへの交換費用が具体的にいくらになるのか知りたい場合は、まず複数の業者から見積もりをとりましょう。
さらに、見積もり内容と併せて実績や口コミも調べて信頼できる業者へ依頼をオススメします!

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