エコキュートとエコジョーズは、どちらも省エネ性に優れた給湯器です。
給湯器を交換するにあたって、双方の違いは何か、どちらを選ぶべきか迷っているなど、疑問や悩みを持っている方もいるでしょう。
今回は、エコキュートとエコジョーズの違いからメリット・デメリットについて紹介します。
エコキュートとエコジョーズがそれぞれどのような方に向いているのかも解説しているので、ぜひ給湯器選びの参考にしてください。

1.エコキュートとエコジョーズは何が違う?

エコキュートとエコジョーズでは、お湯を作る仕組みやコストなどに違いがあります。
まずは、エコキュートとエコジョーズの主な違いを紹介します。

・お湯を沸かす仕組みの違い

エコキュートは電気を燃料にお湯を沸かす仕組みなのに対して、エコジョーズはガスを燃料に沸かす仕組みとなっていることが大きな違いです。
エコキュートは、ヒートポンプ技術によって大気中の熱を使って、タンク内の水を加熱する仕組みとなっています。
電気で稼働しますが、大気中の熱を活用することで少ない電力でお湯を沸かすことができるのです。
エコジョーズは、水が通る配管をガスバーナーで加熱することでお湯を沸かす仕組みとなっています。
従来のガス給湯器では無駄になっていた排気熱を使って配管を通る水で加熱するので、少ないガス量でお湯を沸かすことが可能です。

・給湯方法の違い

給湯方法にも違いがあり、エコキュートは貯湯式ですが、エコジョーズは瞬間式となっています。
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクで構成されており、タンク内にお湯を貯めることができます。
タンク内のお湯は高温であるため、使用する際は水道水と混合して設定温度に調整し、蛇口やシャワーからお湯が出る仕組みとなっているのです。
そのため、エコキュートでお湯を使うためには、事前にタンク内の水を沸き上げる必要があります。
対して、エコジョーズは、配管を通る水を加熱する仕組みとなっているので、使用する水量でお湯を沸かすことが可能です。

・コストの違い

エコキュートとエコジョーズでは、導入費用やランニングコストに違いがあります。
機種や工事内容によって導入費用は異なりますが、エコキュートは30~70万円、エコジョーズは25~40万円が相場となっており、比較するとエコキュートの方が導入費用は高い傾向にあります。
対して、年間のランニングコストは、エコキュートが3.6万円、エコジョーズは13.4万円が目安となり、ランニングコストを比較すると、エコキュートの方がお得にご利用できる傾向にあります。
エコキュートの方がランニングコストを削減できる理由としては、時間帯で料金が変動しないガスに比べて、電気料金が安くなる夜間に沸き上げができることが挙げられます。
ただし、実際にかかる料金は契約する電気料金のプランや契約しているガスの種類、お湯の使用状況などによって変わるので注意しましょう。

2.エコキュートを選ぶメリット・デメリット

給湯器の交換でエコキュートを選ぶことには、メリットとデメリットの両方があります。
交換後に後悔しないためにも、エコキュートのメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。

【メリット】

光熱費の節約になる

エコキュートを選ぶ大きなメリットは、光熱費の節約ができることです。
従来の給湯器からエコキュートに切り替えると、電気でお湯が作れるようになるのでガス代が不要になります。
さらに、基本的に電気料金が安い時間帯にお湯をまとめて沸かすため、電気代の負担は軽くすることができます。
お湯の使用量や地域によって変動しますが、ガス給湯器のおおよそ1/3~1/4に節約できると言われています。

災害時もお湯や水を使える

エコキュートにすると、災害時もお湯や水が使えるメリットがあります。
停電や断水が発生した時に貯湯タンクにお湯や水が残っていれば非常用水栓から取り出し、生活用水として使うことが可能です。
衛生上、飲料としては使えませんが、手洗いや食器などを洗うためであれば問題なく使用できるので、いざというときに非常に役立ちます。

環境に優しい

エコキュートは空気の力を使い、少ない電力でお湯を沸かすことができ、ガスで沸かす方法と比べてCO2の排出量が少ないため、CO2削減に貢献することが可能です。
また、お湯を加熱する際に燃焼音がしたり、においが発生したりすることはないので、近所に迷惑がかかることもありません。

【デメリット】

お湯切れのリスクがある

エコキュートは、貯湯タンクにお湯がない状態だとお湯を使うことができないため、容量よりも多くお湯を使用した時に、湯切れを起こしてしまう恐れがあります。
お湯切れは頻繁に起こるものではありませんが、いつもよりお湯を多く使ったり、家族の人数や使用状況に合わない機種を設置してしまったりすると発生する可能性があります。
特に、後者は頻繁にお湯切れが発生するリスクがあるので、家族構成や使用状況に合わせて適切なタンク容量の機種を選びましょう。

シャワーの水圧が弱め

エコキュートは、タンクに貯まったお湯を使うという性質上、従来の給湯器と比べてシャワーの水圧が弱くなる傾向があります。
特に2階以降にシャワーを設置する場合は、水圧が足りず、シャワーが浴びにくいということもあるでしょう。
しかし、最近は高水圧でシャワーが使える高性能なエコキュートも登場しているので、デメリットは感じにくくなっています。
高水圧の商品を希望している方は、実際に導入するときに、水圧をチェックしてから機種を選ぶようにしましょう。

導入費用が高くなりやすい

導入費用が従来の給湯器やエコジョーズよりも高くなりやすいこともデメリットです。
ただし、エコキュートは省エネ性に優れているので、導入後のランニングコストを考慮するとお得だと感じる方も多いはずです。
給湯器を交換する際には、導入費用を抑えるのか、今後のランニングコストを抑えるのかということを基準に選ぶと良いでしょう。

設置にスペースが必要

エコキュートは、室外にヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを設置します。
本体はエコジョーズよりも大きいため、設置するためにはある程度のスペースが必要です。
ただ、機種によってはスリムタイプやコンパクトタイプもあるので、設置スペースの広さに合わせて機種を選びましょう。
また、エコキュートは電気代の安い夜間に稼働し、運転音が響きやすいため、寝室や隣家に近い場所は避けて設置するといった配慮も求められます。

3.エコジョーズを選ぶメリット・デメリット

エコジョーズにもメリットとデメリットがあるので、導入前に知っておくことが大切です。
続いては、エコジョーズのメリット・デメリットを紹介します。

【メリット】

ガス代を抑えられる

エコジョーズを導入すれば、従来の給湯器よりもガス代を抑えることが可能です。
なぜなら、従来の給湯器では無駄になっていた熱エネルギーも利用しているので、従来の給湯器より少ない燃料で効率よくお湯を作ることができます。
地域やお湯の使用状況によりますが、年間2万円程度もガス代を節約できると言われているため、長期的な利用を考えると、大きな節約となるでしょう。

導入費用が比較的安い


エコキュートと比べた時、導入費用が比較的安いこともエコジョーズのメリットです。
導入費用だけで見れば、エコジョーズは工事費も含めてエコキュートの半分程度で済む場合が多いので、導入費用を抑えて省エネ性のある給湯器を導入したいという方にはオススメです。

お湯の飲料が可能

エコジョーズは沸かしたお湯を飲んでも問題ないこともメリットです。
エコキュートは、タンク内に貯まったお湯が供給されるシステムとなっており、タンク内のお掃除や除菌・抗菌などのシステムである程度の衛生は保たれていますが、飲み水として使うのには不安があります。
しかし、エコジョーズは水道水が配管を通る過程で沸騰させる仕組みなので、新鮮な状態のお湯が使えることから飲んでも問題がないのです。
また、この仕組みからお湯切れを起こすリスクがなく、使いたい時に必要な分のお湯を使えるのもメリットです。

場所を選ばず設置できる

本体にタンクがない分、エコキュートよりもコンパクトなので、広い設置スペースを必要としません。
一戸建ての家からマンションのベランダなどにも設置可能です。
エコキュートを置けるスペースがない時は、エコジョーズを検討すると良いでしょう。

【デメリット】

ガス代の節約にならないケースがある

使用状況によっては、エコジョーズを導入してもガスの節約にならない可能性があります。
家族の人数が少ない、お風呂はシャワーでサッと済ませている人など、もともとガス代が安い人はエコジョーズに切り替えてもガス代が安くなったと実感しにくいでしょう。
いままでガス代が高く悩んでいる人こそ、エコジョーズの省エネ性を実感できる傾向にあります。

従来の給湯器よりも割高

従来の給湯器の導入よりも割高になってしまうこともデメリットの一つで、特に多様な機能が備わっている上位モデルは、購入価格や設置費用が高くなります。
また、機種によっては、従来の給湯器と機能がほとんど変わらず、導入費用が高くついたというケースもあります。
費用面で損をしないためにも、エコジョーズを導入する際には、従来商品との金額の比較や機能をしっかりと比較したうえで、商品を選ぶようにしましょう。

専用の排水配管の増設工事が必要

エコジョーズを設置する際に、専用の排水用配管を増設する工事が行われます。
排水用配管は、熱を再利用する過程で生じる結露した水(ドレン水)を排水するための設備で、建物の内部やコンクリートにドレン水が溜まるのを防ぐ役割があります。
場所を問わず設置しやすいエコジョーズですが、下水や雨樋などから離れた場所など配管との位置関係から設置できないケースもあるので、導入前に設置場所に問題がないか確認が必要です。

4.エコキュートとエコジョーズのどっちがおすすめ?

エコキュートとエコジョーズのそれぞれがオススメの方には、どんな特徴があるのでしょうか?
ここで、エコキュートとエコジョーズごとに、どのような方に向いているのかを紹介します。

【エコキュートに向いている方】

オール電化にする人

家をオール電化に新築したり、引っ越したりする方にはエコキュートが向いています。
オール電化の住宅内でお湯を使うためには、電気で稼働するエコキュートの導入が必要です。
特に都市ガスよりも高いプロパンガスからオール電化に切り替える家庭は、エコキュートの省エネ性を大きく実感できるでしょう。

省エネ性を重視したい人

エコキュートは省エネ性を重視する人にもオススメで、エコジョーズも省エネ性に優れていますが、ランニングコストはエコキュートの方が抑えられる傾向にあります。
特にガス代が高いと感じている場合は、エコキュートに切り替えると良いでしょう。

床暖房や浴室暖房を導入する人

給湯器の導入・交換に合わせて、床暖房や浴室暖房の導入を検討している場合もエコキュートがオススメです。
床暖房・浴室暖房を導入すると、その分の光熱費が発生します。
そこで、エコキュートに床暖房や浴室暖房機能が付随している商品を利用することで、大気中の熱を使って温められたお湯を使って、それらの機能の役割を果たすことができます。
少ない消費電力で床を温められるので、ガス式の床暖房・浴室暖房よりも光熱費を安く抑えることができるのです。

【エコジョーズに向いている方】

プロパンガスを使っている人

プロパンガスを使っている場合、エコジョーズに切り替えることでガス代の節約につながります。
エコジョーズの導入後は、お湯を沸かす際にかかるガスの量が減ることで、ガス代の負担が減り、将来的に大きなコストカットを期待することができます。

オール電化にしない人

オール電化にせず、ガスコンロやガス給湯器を使い続けたい場合はエコジョーズがオススメです。
オール電化の家は省エネ性が高いものの、停電してしまった際にはすべての家電が使用できなくなってしまうなどのデメリットもあります。
また、初期費用を押えたいという希望のある方は、エコキュートよりもガス給湯器の方が向いています。

お湯をよく使う人

お湯を使う頻度が多い家では、エコジョーズの方が向いている可能性があります。
エコジョーズはエコキュートとは異なり、お湯切れのリスクがないので、ガスが止まったり、断水したりしない限り、好きな時に必要な量のお湯を使うことが可能です。

5.まとめ

今回は、エコキュートとエコジョーズの違いやメリット・デメリットをご紹介しました。
何を重視するかによって、エコキュートとエコジョーズのどちらを選ぶのか、判断は異なります。
まずは新しい給湯器を導入する目的を明確にし、それぞれの特徴やメリット・デメリットを考慮しながら、我が家に適したタイプを選びましょう。
また、給湯器選びに迷ったときには、希望の機能があるかどうかを業者にも相談してみましょう!
業者を選ぶ際には、施工実績が多かったり、クチコミの評価が高い会社を選ぶことで、失敗するリスクを避けることができるでしょう。

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