エコキュート使用しているときに、急にお湯がたまらなくなってしまったというトラブルが発生することがあります。
お湯がたまらない症状も、浴槽のお湯張りで時間がかかるのか、それとも貯湯タンクにお湯がたまらないのかによって理由や対処法は異なるものです。
そこで今回は、エコキュートにお湯がたまらない理由や対処法、注意したい症状について解説していきます。
「お湯が以前よりたまりにくくなった」という方も、ぜひ参考にしてください。
Table of Contents
1.エコキュートにお湯がたまらないのはなぜ?考えられる10の理由
エコキュートは本来沸かしたお湯を貯湯タンクにためておき、使いたい時に給湯するという仕組みになっています。
しかし、何らかの原因によってお湯がたまりにくい、またはたまらなくなったというケースもあるでしょう。
お湯がたまらなくなるのは、以下の理由が関係していると考えられます。
・深夜にお湯をたくさん使った
エコキュートは電気代を抑えるために、深夜の時間帯を使ってお湯を沸かしています。
しかし、本来お湯を沸かしている深夜の時間帯にお風呂に入ったり、お湯をたくさん使ったりすると、貯湯タンクが満タンになりません。
このまま次の日に通常どおり使用しても、貯湯タンクがいつもより少ないお湯になっているため、お湯切れを起こしてしまうのです。
・エコキュートの設定によって沸き上げ量が減少した
エコキュートには、普段使用しているお湯の量を学習し、ムダにお湯を沸かさなくてもいいようにする機能が備わっています。
この機能によって光熱費の削減にもつながりますが、一方で通常よりお湯の使用量が増えた時などは対処できず、沸き上げ量が減ったままとなるため、お湯が不足してしまいます。
特に来客が訪れ、家に泊める際は使用するお湯の量も普段より増えてしまうことから、お湯切れを起こしやすくなります。
また、電気代をより節約するために自らの設定で沸き上げ量を減らしている方もいるでしょう。
省エネモードなどは満タンにお湯をためられない場合もあるので注意が必要です。
・沸き上げ中に気温が低下した
冬になると、夕方から夜にかけて急激に気温が低下する場合もあります。
この急激な気温の変化が沸き上げ中に起きてしまうと、お湯がたまらない可能性があります。
これにはエコキュートが熱をつくる仕組みが大きく影響しています。
エコキュートにはヒートポンプと呼ばれる部品が備わっており、気体を圧縮させることで熱エネルギーを生み出しています。
そのため、外の気温が低下してしまうと、気体から熱を取り出す際の効率が低下してしまい、ヒートポンプは熱を生み出しづらくなってしまうのです。
冬にお湯がたまらない場合は、気温の低下が関係している可能性が高いです。
・保温機能や追い焚き機能、自動洗浄機能を使った
貯湯タンクの残湯量はリモコンで確認できますが、追加で沸き上げを行っていないにもかかわらず、なぜかお湯がたまっていない場合には以下の機能を使っていないか確認してみましょう。
・自動保温機能
・追い焚き機能
・配管の自動洗浄機能
これらの機能は貯湯タンクにたまっているお湯を使っているため、たまらない状態が続いてしまいます。
・沸き上げ中にブレーカーが落ちた
エコキュートがお湯を沸き上げている最中に停電やブレーカーが落ちた場合、長時間続いてしまうとお湯がたまらなくなる可能性があります。
特にブレーカーが落ちた場合には注意が必要です。
停電だと電力供給が再開されれば、エコキュートも自動的に運転を再開し、再びお湯を沸き上げるようになります。
しかし、ブレーカーが落ちた場合はブレーカーを戻しても沸き上げが止まっている状態で、復旧後もリモコンの時刻設定が過ぎていないか確認する必要があります。
・配管や貯湯タンクから水漏れが発生している
貯湯タンクには満タンにお湯をためられるものの、使っていないのに残湯量の減りが早い場合には、配管や貯湯タンクから水漏れが発生している可能性があります。
配管や貯湯タンクからの水漏れが考えられる場合は、まずタンク周辺が濡れていないか確認してみましょう。
また、リモコンにエラーコードが表示されている場合もあるので、メーカーのエラーコードを確認してみてください。
水漏れは修理を行わないと改善されないので、早めに修理業者へ相談しておきましょう。
なお、水漏れかどうかいまいち判断できない状況だったとしても、業者に点検を依頼するのがおすすめです。
・温度センサーに不具合がみられる
貯湯タンクの内部には、お湯の温度を検知する温度センサーがあります。
この温度センサーに不具合がみられる場合、エコキュートはお湯の沸き上げが中途半端でも、そこで止めてしまう可能性があるでしょう。
特にお湯は満タンになっているのにすぐお湯がなくなる場合や、朝になっても残湯量の表示が増えていなかった場合は温度センサーの不具合が考えられるので、メーカーや修理業者に相談・依頼をしてください。
・三方弁に不具合がみられる
三方弁とは、お湯の沸き上げを制御するための弁を指します。
エコキュートのタンク下部に取り付けられ、主にタンクとヒートポンプを行き来する水流を管理しています。
三方弁に不具合がみられる場合、本来タンクの上部へ送るはずのお湯がタンク下部に流れてしまい、沸き上げが終わっていないにもかかわらず終了してしまう場合もあるのです。
また、三方弁そのものに不具合がみられなかった場合でも、三方弁を制御している基盤自体が故障している可能性も考えられます。
・浴槽内部のゴムパッキンやフィルターなどが劣化・破損している
浴槽の内部には、配管のつなぎ目として機能するゴムパッキンや、お湯を循環させるアダプターに取り付けるフィルターなどがあります。
これらは消耗部品であり、経年劣化によって不具合が生じる場合もあるでしょう。
例えば経年劣化によってゴムパッキンが破損していると、浴槽にお湯を送ろうとしても破損箇所から外にお湯が漏れ出てしまい、浴槽にお湯がたまらない状況になってしまいます。
フィルターも普段清掃を怠っていると目詰まりを起こす可能性が高いです。
・浴槽の水位センサーが故障している
浴槽にお湯がたまらない場合、浴槽の水位センサーが故障している可能性も考えられます。
特にお湯が全くたまらないのではなく、少ししかたまらない場合には推移センサーの故障が関係しています。
湯量を自動で計算するフルオートタイプのエコキュートだと、水位センサーのエラーや故障が起きにくいので、エコキュートを導入する際に検討してみてください。
2.エコキュートにお湯がたまらない時の対処法
エコキュートにお湯がたまらない場合、以下の対処法を試してみてください。
・エラーコードを調べる
まずはエコキュートのリモコンにエラーコードが表示されていないか確認してみましょう。
エラーコードは各メーカーによって異なるため、自宅に導入しているエコキュートのメーカーのホームページからエラーコードを確認してみてください。
例えばコロナの場合、リモコンの液晶画面に「C03」と表示されている場合、本体が貯湯量不足を検知しています。
C03が表示されている場合は「強制沸増」のボタンを押すことで、沸き増しを行うことが可能です。
何度も繰り返せば湯量を十分に確保できるようになるでしょう。
・沸き上げボタンを押す
エラーコードが確認できない場合は、リモコンにある「沸き上げ」ボタンを押すようにしましょう。
沸き上げボタンを押せばしばらくするとお湯が沸き上がるようになります。
沸き上げボタンはお湯が不足してから押しても有効ですが、可能であればお湯が不足するかもしれないタイミングで押した方がお湯切れを起こさずに済みます。
・沸き上げ量を多めに設定する
上記でもご紹介したように、エコキュートには自動で家庭に必要なお湯の量を学習し、夜間にその分を沸かしておく機能があります。
この機能はムダなお湯をつくらない反面、使うお湯の量が増えてしまうとお湯がたまらなくなってしまいます。
特に冬はお湯を使う量が増えるため、沸き上げ量を多めに設定し直すのがおすすめです。
・本体をリセットさせる
上記の対処法を行ってもなかなか改善されない場合には、エコキュート本体をリセットさせてみましょう。
本体をリセットすることでこれまで発生していたエラー表示も消せる可能性があります。
リセットするには、まず貯湯タンクには指で開けられるようなカバーがあるのでそこを開きましょう。
カバーの中には「漏電遮断器」というスイッチがあり、オフにして、30秒ほど時間を置いてから再度オンにすることで、本体のリセットが完了します。
・修理または交換業者に依頼する
エコキュート本体の故障や配管などの水漏れなどを自分自身で対処するのは非常に難しいです。
正しい知識を持たないまま直そうとしても、かえって症状を悪化させてしまう可能性があるので注意しなくてはなりません。
そのため、本体をリセットさせてもお湯がたまらない場合には、修理業者に依頼するようにしましょう。
また、水が内部に浸入して故障してしまい使えなくなってしまうこともあります。
もし、エコキュートが故障してしまった場合には、交換が必要になりますので、ぜひ弊社にお問い合わせくださいませ。
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・定期的にメンテナンスを実施する
エコキュートを快適に使用するためには、不具合が起きてから対処するのではなく、不具合が起きる前から対処しておくことも大切です。
例えばメーカーや修理業者に依頼して、定期的なメンテナンスを実施すると良いでしょう。
点検程度ならそれほどコストがかかるわけでもありませんし、不具合の早期発見によって早めに対処できるようになります。
3.お湯がたまらない以外にもある!注意したい症状
エコキュートに不具合が生じるとお湯がたまらないなどの症状がみられるようになりますが、それ以外にも様々な症状に注意する必要があります。
ここでは、お湯がたまらない以外にも考慮おきたい症状について解説していきましょう。
・エラーコードが頻繁に表示される
リモコンの液晶画面にエラーコードが表示されますが、場合によっては頻繁に表示されるケースもあります。
本体をリセットすることで改善される場合が多いものの、中には一時的に改善されても頻繁に表示されてしまう場合もあるでしょう。
エラーコードが頻繁に表示され、エコキュートのトラブルが続く場合には修理業者に依頼するのがおすすめです。
・異音がする
エコキュートから普段聞かないような異音が起きるようになった場合も注意が必要です。
例えば何かが爆発したような「ボン」という音があれば、内部で不完全燃焼を起こしている可能性があります。
他にも、以下のような異音が聞こえてきたら、エコキュートの使用を停止しましょう。
・キーン、ゴトン、ガタッ:ウォーターハンマー現象(配管内の圧力が急上昇する現象)
・ピーピー:ガス量の異常
・ゴー、ウー:モーターの故障
・キュッキュッ、キュルキュル:加圧ポンプの不具合
・お湯の温度が不安定
お湯を使っている最中に突然冷たくなったり、逆に高温になったりする場合があります。
こうしたお湯の温度が不安定になる場合も、エコキュートで不具合が生じている可能性が高いです。
特に考えられるのは、以下の原因が挙げられます。
・混合水栓の故障
・エコキュート内部の故障
・リモコンの故障
4.エコキュートが寿命を迎えている可能性もある
お湯がたまらないなど、エコキュートの不具合が頻発するようになった場合、寿命を迎えている可能性もあります。
エコキュートの耐用年数は10~15年程度です。
寿命を過ぎても現役で使える場合もありますが、ほとんどの機種は耐用年数を過ぎてしまうと部品などの経年劣化によって不具合につながってしまう可能性が高いです。
特にヒートポンプは貯湯タンクよりも耐用年数が短く、5~10年程度なので貯湯タンクに不具合がみられなくても、ヒートポンプ側が故障している場合もあります。
設置してから10年以上経過している場合は、早めに交換を検討してみましょう。
5.まとめ
今回は、エコキュートにお湯がたまらない理由や対処法、その他にも注意すべき症状について紹介してきました。
エコキュートにお湯がたまらないのには、様々な理由が隠されています。
自分で対処できる場合もありますが、本体をリセットしても改善されない場合は早めにメーカーや修理業者へ相談してみてください。
また、すでにエコキュートを設置してから10年以上経過している場合は、耐用年数も超えており経年劣化によって不具合が生じている可能性もあることから、修理をするよりも買い替えを考えた方が良いでしょう。
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