エコキュートはキッチンや浴室に設置されるリモコンを使って操作します。
そのリモコンは精密機器であるゆえに、毎日使い続けているうちに不具合が発生したり故障してしまったりしてしまいます。
リモコンに不具合が発生するとエコキュートが使えず、生活に支障が出てしまいます。
そこで今回は、エコキュートのリモコンに起きやすい不具合と原因や使えない時の対処方法、交換にかかる費用相場などについて解説しているので、ぜひ参考までにご覧ください!
Table of Contents
1.エコキュートのリモコンに起こる不具合と原因
エコキュートのリモコンに関する不具合は様々なものがあります。
まずは、エコキュートのリモコンに起きやすい不具合とその原因を見ていきましょう。
・液晶画面が突然消える
リモコンの液晶画面が突然消える現象の多くは、節電機能によって一時的にバックライトが消灯していると考えられます。
節電機能よって画面が消える場合、これはエコキュートのリモコンに備わった機能であるため問題はありません。
また、落雷の影響でバックライトが消灯するケースもありますが、これも一時的な影響であることがほとんどです。
ただし、落雷や停電後にリモコンを起動しても反応が悪い、操作中に突然画面が消えるといった症状は基盤に不具合や故障が起きている可能性があります。
・液晶画面に何も映らない
液晶画面に何も映らなくなってしまったというトラブル事例もあります。
単純にリモコンの電源がオフになっているだけであれば、オンにすれば問題なく操作できるでしょう。
エコキュートのタンクの水抜きなどで漏電遮断器を切っている時やブレーカーが落ちた時も、通電を再開させることでリモコンが使えるようになります。
しかし、リモコンの電源ボタンやエコキュート本体の基板、または電源をつけるための配線に問題が生じていて画面を起動できないこともあります。
基板の故障や配線の不具合・断線が影響した場合、修理や交換での改善が必要です。
・ボタンだけが反応する
リモコンの液晶画面が映らず、ふろ自動や沸き増しなどのボタン操作に反応する不具合が生じることがあります。
お湯が問題なく出てくるのであればエコキュート本体の故障とは考えにくいので、リモコンの液晶パネルに異常が生じている可能性が高いです。
一部のみ表示されていたり、画面がやたら点滅したりといった不具合も液晶パネルに問題があるケースがほとんどです。
さらに音声案内や湯温の調整ができないなど、操作面でも問題があればリモコン内部の基板が故障していると考えられます。
リモコンの基板や液晶パネルの故障は、経年劣化や落雷といった自然災害などの影響で発生することがありますので、異常が見られたときは、早めにメーカーに相談しましょう。
・ボタンが反応しない
液晶画面は表示されていても、リモコンのボタンを押しても反応がないことがあります。
チャイルドロックやキーロックといったロック機能がある場合、その機能がオンになっている間はボタン操作を受け付けませんので、一度設定を確認しましょう。
ロック機能がオフの状態でボタンを押しても反応がなかったり、一部のボタンだけ反応がなかったりする時は、ボタンが故障している可能性が高いです。
経年劣化や落雷などの自然災害の影響でボタンの基板が故障していると考えられるので、修理が必要です。
ボタンに問題はないがエコキュート本体とリモコン本体の間で通信不良が起きている、または双方をつなぐ配線が断線していてボタンが反応しない可能性が高いです。
・時計の表示が点滅する
時計の表示がずっと点滅しているというトラブルもあります。
点滅表示の多くは、時間設定がされていないことが原因でしょう。
落雷・停電で一時的に電気の供給が止まったり、何らかの理由でリモコンの設定がリセットされたりすることで時刻の再設定が必要になり、点滅して表示されることがあります。
ただし、エコキュート本体の故障によって接続されるリモコンにも不具合が生じる可能性もあるため、時間を設定しても点滅が消えない時は、専門業者に点検してもらいましょう。
・エラーコードが出る
液晶画面に「E01(風呂保温ヒーターの故障)」や「U22(給湯機(貯湯ユニット)の給水配管やふろ配管が凍結している)」などアルファベット+数字のコードが表示されることがあります。
これはエラーコードを指し、エコキュートで発生しているエラーを通知してくれる機能なので、コードの意味を把握して適切に対応することで表示が消えます。
不具合の内容によっては、ちょっとした操作によって自力で改善することが可能です。
しかし、中には自力では解決できないエラーが発生しているケースもあるので、その場合は専門業者に相談して点検・修理に対応してもらいましょう。
2.エコキュートのリモコンが使えない時の対処方法
エコキュートのリモコンがつかない原因によっては、適切な対処によって不具合が改善される可能性があります。
もしもリモコンがつかず使えない状態になった時は、以下の対処方法を試してみましょう。
・リモコンの電源がオフになっていないか確認する
リモコンの液晶がつかない時は、一度電源がオフになっていないか確認しましょう。
誤操作でオフになってしまったり、旅行・出張など長期的な不在で電源をオフにしたままだったりするケースがあります。
何か心当たりがあれば、まずは電源が付くかどうか確認しましょう。
・ブレーカーや漏電遮断器がオンになっているか確認する
リモコンの電源がオンにならないばあいには、ブレーカーや漏電遮断器がオンになっているのかも確認してください。
ブレーカーは、電気の使い過ぎや落雷などの影響で自動的に落ちてしまうことがあり、外出中に落雷によってブレーカーが落ちてしまい、それに気付いていないというケースもあるでしょう。
また、定期的な点検や年に数回行う貯湯タンクの水抜きの際に漏電遮断器をオフにしたままという場合もあります。
どちらかがオフになっている場合、オンにすることでリモコンの電源がつくようになるでしょう。
・ロック機能が作動しているか確認する
液晶画面がついているのにボタン操作を受け付けない時は、ロック機能が作動していないか確認してください。
ロック機能が作動している場合、解除することでボタン操作が可能となります。
解除方法はエコキュートの機種ごとに異なるので、取扱説明書で確認してください。
・節電機能を解除する
画面表示が頻繁に消えるのは節電機能によるものなので、リモコンを操作することで消灯を解除できます。
この節電機能が煩わしいと感じた時は機能をオフにしましょう。
節電機能の解除は機種ごとに異なるため、取扱説明書に書かれた手順で行ってください。
なお、節電機能を解除するとバックライトがずっと点灯した状態になるので、その分電力を消費する点に注意しましょう。
・時刻設定を行う
時刻表示が点滅している時は、時刻の設定を行えば正常な表示に戻ります。
時刻設定がされていないと、夜間の沸き上げや予約での湯張りに影響が出てしまいます。
機種によっては時刻設定が完了するまで、他の操作を受け付けないこともあるので、点滅している時はすぐに設定しましょう。
・改善されない時は修理や交換をする
上記の方法で対処してもリモコンがつかない・使えない状態が続けば、故障しているとリモコンの修理や交換が必要となります。
ちょっとした不具合でもリモコンやエコキュートに異常を感じたら、点検を行うと良いでしょう。
今は軽い不調であっても、その不具合が悪化し、最終的には故障してリモコンやエコキュートが使えなくなる可能性があります。
多少の不具合であれば簡単な修理で改善される可能性がありますが、交換となるとそれなりの費用がかかってしまいます。
また、エコキュート本体がリモコンの不具合の原因となっているケースもあるので、併せて本体も点検してもらいましょう。
3.エコキュートのリモコン交換は個人でできる?
エコキュートのリモコン交換が必要になった時、費用を抑えるために自分で交換したいと思う方もいるでしょう。
結論から言うと一部のリモコンは個人でも交換は可能ですが、交換にはリスクがあるのでおすすめできません。
自力での交換をおすすめできない理由は以下のとおりです。
・交換作業に専門知識・技術が必要になる
エコキュートのリモコン交換は、電圧36V以下の二次側の配線工事に該当します。
工事をするのに電気工事士の資格は不要ですが、電気設備の知識・技術に基づいて交換作業をしなければなりません。
知識のない素人では、リモコンやケーブルを損傷させてしまい、さらに交換・修理費がかかってしまう可能性があります。
また、リモコンの設置場所によっては、コーキングによって防水をしなければなりません。
防水が不十分だと隙間から水が浸入し、リモコン内部の基板の損傷やショートなどを起こすリスクがありますので、正確かつ安全に交換するためにも、専門知識・技術を持つ業者に依頼しましょう。
・対応するリモコンを入手できない可能性がある
設置しているエコキュートに対応するリモコンを入手しづらいこともDIYで交換するデメリットです。
個人の場合、メーカーから直接リモコンを仕入れることができず、通販やオークションサイトなどの経路で入手しなければなりません。
リモコンの多くは同一型番を使わないと正常に動作しません。
通販やオークションサイトに取り付けているリモコンと同じ型番のリモコンが出品されていない場合、出品されるまで待つ必要があります。
出品を待つ間にリモコンが完全に壊れてしまえばエコキュートが使えなくなるので、最終的に業者に依頼する必要性が出てくるでしょう。
4.エコキュートのリモコンの修理・交換にかかる費用相場
エコキュートのリモコンの修理・交換は、業者に依頼するのがおすすめです。
業者に依頼する場合、どのくらいの修理・交換費用が発生するのか把握しておきましょう。
・軽微な修理にかかる費用相場
リモコンの不具合の内容によっては、部品の交換や配線の補強といった軽微な修理だけで改善されることがあります。
軽微な修理にかかる費用相場は、2~5万円程度が目安です。
修理対象の部品・箇所によって費用は異なりますが、比較的安価で直してもらえます。
また、実際に修理を依頼する時は、自力で対処できない不具合が生じているかどうかを確認しましょう。
実はブレーカーや漏電遮断器がオフになっていた、時刻を設定しなかったなど、自力で解決できる問題でありながら業者に来てもらった場合、点検費や出張費を請求される可能性があります。
たとえ、数千円~1万円程度だとしても無駄な出費となるので注意してください。
・リモコンの交換にかかる費用相場
軽微な修理では改善が見込めない故障は、リモコンの交換が必要となり、その費用相場は5~10万円程度になります。
リモコンの交換費用の内訳は、リモコン本体の価格・交換作業費・古いリモコンの処分費などで、その中でも特に割合を占めているのがリモコン本体の価格です。
新しく設置するリモコンの種類によって費用は大きく変わってきます。
安いものであれば5万円程度で交換できますが、高性能で価格が高いリモコンであれば10万円以上かかる可能性があるでしょう。
5.エコキュート本体の交換が必要になるケースもある
リモコンが故障したタイミングによっては、エコキュート本体の交換が必要になることもあります。
エコキュートの寿命は10~15年程度ですので、普段の使い方やメンテナンスの頻度によっては寿命を延ばすことができますが、エコキュートは永久的に使える設備ではありません。
エコキュートを設置してから10年以上が経ち、そのタイミングでリモコンが故障している場合はエコキュートの寿命も近い可能性があります。
その場合、リモコンを交換したところでエコキュート本体が故障した際には、本体の交換が必要となります。
その際に工事費などがかかるので、リモコンとエコキュートの交換を別々に行うと、余計な出費がかさんでしまう可能性があり、それならエコキュート本体とリモコンを丸ごと交換した方がお得です。
すでに長くエコキュートを使っているタイミングでリモコンが故障した時は、本体も点検してもらい、交換が必要かどうか慎重に検討しましょう。
6.まとめ
エコキュートのリモコンは様々な原因で使えない時がありますが、実は電源が入っていないだけであったり、節電機能やロック機能などが作動していたりすることが原因というケースもあります。
そのため、すぐに故障と決めつけずに、エコキュートの電源や設定をチェックしてみてください。
今回、紹介した対処方法を行っても改善されない時は故障と考えられるので、エコキュートの修理が可能な業者に点検・修理を依頼しましょう。
また、修理をしても症状が改善されないというときは、早急に交換を検討しましょう。
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