大気中の熱を活用し、お湯を作るエコキュートは、環境はもちろんお財布にも優しいと人気のある給湯器です。
しかし、便利な一方で、時にエコキュートがうるさいと近隣トラブルに発展することもあるため注意が必要です。
この記事では、エコキュートがうるさいと言われる理由をはじめ、エコキュートの騒音対策について詳しく解説します。

1.エコキュートの動作音はうるさいの?

エコキュートの動作音について、うるさいと言われる原因を紹介します。

・エコキュートとは?音の大きさを解説!

エコキュートは、お得な深夜電力を使ってお湯を沸かすため、お財布に優しいと言われる電化製品です。
しかし、夜間にお湯を沸かすという特性上、稼働が就寝時間と重なるため、日中であればさほど気にならない動作音もうるさく感じてしまうことがあります。
エコキュートの動作音は、だいたい40dB前後と言われています。
日中の閑静な住宅地や図書館内が40dB程度ですので、数値から見るとエコキュートの動作音はむしろ静かであるという印象を受けます。
さらに、洗濯機や掃除機、テレビなどは60dB程度なので、これらの電化製品に比べれば、エコキュートの動作音はそれほど大きな音ではないといえるでしょう。
しかし、前述したエコキュートの特性もあり、体感としては実際のdBよりも大きな音に感じてしまうこともあるのです。

・うるさいと言われる原因とは低周波も関係している

40dB程度と動作音がそれほど大きいわけではないにも関わらず、うるさいと言われる原因は、室外機から発生する低周波音にあります。
エコキュートの室外機には、コンプレッサーやファンなどの駆動部品が使われています。
これらが稼働すると、低周波が発生するため、うるさいと感じるようです。
低周波は、人の耳には聞こえにくい音ですが、振動となって感じることもあるため、設置場所によっては家の壁伝いに振動が伝わることで、よりうるさく感じてしまいます。

・エコキュートの音とは

エコキュートの音は、設置する環境や製品によっても異なりますが、「ゴォー」と言った低い音や「ブーン」といったモーター音がします。
40dB程度ということもあり、さほど大きな音ではないものの、低い音だったり、振動が伝わったりするため、「気になる」「うるさい」と感じ、騒音トラブルにつながることがあります。

2.エコキュートの音で起こり得る騒音トラブル

さほど大きな音ではないと言われるエコキュートですが、時には日常生活に支障をきたし、ご近所とのトラブルに発展することがあります。
特に、家同士の間隔が近い住宅街では、エコキュートの音を巡るトラブルが起こりやすいため注意が必要です。
この章では、エコキュートで起こりやすい騒音トラブルを紹介します。

・睡眠の妨げになる

エコキュートは基本的に深夜電力を使って稼働するため、深夜や早朝に動作音が気になることがあります。
特に、エコキュートの室外機は屋外に設置するため、寝室や隣家との距離が近い場合、「低周波音が気になる」「稼働音が気になる」といった理由から睡眠の妨げとなってしまいます。
場合によっては、ご近所との関係悪化につながるため注意が必要です。

・振動音が気になる

木造住宅や軽量鉄骨造など、家の構造によっては室外機からの振動音が伝わりやすいことがあります。
また、エコキュートの設置場所や建付けが悪い場合、家全体が振動しているように感じ、ストレスにつながる恐れがあります。
エコキュートの振動音はさほど大きな揺れではないとはいえ、常に振動を感じる生活は、不満の原因にもなるため注意が必要です。

・ご近所からクレームが来ることもある

エコキュートの低周波は、人によって感じ方が異なるため、自分は気にならなくても、隣近所から音がうるさいとクレームが来てしまい、トラブルに発展することもあるため注意が必要です。
実際、過去にはエコキュートの騒音を巡り、民事訴訟まで発展した事例もあります。
訴訟にまで発展すると、費用はもちろん、時間も手間もかかるため、できるだけ避けたいものです。
そのため、エコキュートを設置する際は、隣家との位置や関係も十分に考慮することが大切です。

3.動作音がうるさい時は防音シートがオススメ!

エコキュートの動作音が気になる場合には、設置する場所を工夫することが大切です。
しかし、隣家との距離が近い、どうしても設置場所が寝室近くになるなどする場合には、防音シートを採用しましょう。
この章では、防音シートとはどのようなものか、貼り方も含めて解説します。

・防音シートとは

防音シートとは、その名の通り、音が発生するのを最小限に抑えるシートのことです。
ヒートポンプユニットの天板やカバーに防音シートを直接貼り付けることで、動作音を抑えられる便利アイテムで、防音シートは、ホームセンターなどで購入できます。
工務店に設置を依頼するほか、自分で取り付けることも可能なため、エコキュートの動作音が気になる場合は、ぜひチェックしてみてください。

・防音シートの貼り方

残念ながらエコキュート用の防音シートはないため、エコキュートに貼る際は建材として活用されている防音シートを利用します。
ヒートポンプユニットの上部や側面に、両面テープを使用しながら、なるべく隙間ができないよう貼り付けましょう。
貼り付ける際には、エコキュートにある吹き出し口部分と裏面は塞がないよう注意してください。
また、一般的な防音シートは、屋内用のことが多く、雨風への耐性はさほど強くない可能性があるので、防音効果を下げないためにも、定期的に張り替えることが大切です。

4.防音シート以外に騒音対策はある?

エコキュートの動作音を抑える方法は、防音シート以外にもいくつかあります。
この章では、防音シート以外にできる騒音対策を紹介いたします。

・設置場所を選ぶ

エコキュートによる騒音トラブルを回避するには、設置場所をしっかり検討することが大切です。
窓、換気口の近くは、音や振動が伝わりやすく、騒音トラブルが起きやすくなるため、避けるようにしましょう。
また、できるだけ寝室から離すことが重要で、隣家との距離が近い場合には、隣家とも設置場所を相談するなどすることが望ましいです。

・防振ゴムを設置する

エコキュートの動作音が気になる時は、防振ゴムを設置するのもおすすめです。
防振ゴムとは、ヒートポンプの脚部分に取り付けることで、振動を減らし、音の発生を減らす防音アイテムです。
緩衝材により、ヒートポンプユニットが揺れにくくなるため、音や振動を軽減することが可能です。
設置方法は簡単で、ヒートポンプユニットの脚のサイズに合わせてカットしたゴムを敷くだけでき、重ねて敷くことで、よりエコキュートの振動音を抑えられます。
防振ゴムは、ホームセンターやネット通販などで手軽に購入できるので、費用も時間もかけずにすぐに取り付けられることも魅力的です。

・防音壁を活用する

防音壁を設置し、音の広がりを防ぐのも有効な方法の1つです。
防音壁は、音を響かせたくない方向に設置することで、音の広がりを抑える防音アイテムで、エコキュートの周囲に設置すれば、気になる動作音を軽減することが可能です。
ただし、設置する位置によっては、ヒートポンプの効率を下げてしまう可能性があるため、注意が必要です。

・使用する時間を変える

夜間の動作音が気になる場合は、思い切って使用する時間を変えるのも良いでしょう。
多くの場合、エコキュートはお得な深夜電力を活用するため、使用時間も深夜帯に設定されています。
しかし、必ずしも夜間でなければ使用できないわけではないため、変更するのも1つの方法です。
ただし、エコキュートを昼間に利用する場合、電気料金が高くなる可能性があるので、使用する時間を変更する際は、電気料金プランの見直しも行いましょう。

・こまめにメンテナンスを行う

エコキュートの動作音が以前より気になるという場合には、メンテナンスを行うことも大切で、汚れが溜まるなどして効率が悪くなると、通常よりも稼働音が大きくなることがあります。
また、内部のパーツに異常が生じた場合も、異音の原因になり得るため、メンテナンスはこまめに行うことが望ましいです。
エコキュートの故障を防ぐ効果も期待できるため、2~3年に一度は専門の技術者に依頼し、整備や貯湯タンクの水抜きなどを行うのがオススメです。

5.静音性の高いエコキュートはある?

「エコキュートの動作音が気になる」「隣家との距離が近い」などの理由から、できるだけ静かなエコキュートを選びたいと考える方もいるでしょう。
しかし、エコキュートを取り扱っている各メーカーは、騒音の原因でもある低周波の測定値を公開していますが、だいたい40dB程度と閑静な住宅街レベルであり、どこも音の大きさに違いはありません。
そのため、エコキュートの動作音が気になる場合には、メーカーや製品で選ぶよりも、先ほど紹介した防音対策を行うようにしましょう。

6.エコキュートの音で近隣トラブルを起こさないためには

最後に、近隣とのトラブルを避けるためにできることを紹介します。

・自宅の環境に合ったエコキュートを選ぶ

前述したように、エコキュートの静音性に関しては、各メーカーでそこまで大きな違いはありません。
しかし、騒音の原因であるヒートポンプユニットから生じる音は、一般的にタンク容量や季節によって大きさが変わると言われており、多くの場合、夏季よりも冬季のほうが動作音は大きくなります。
また、容量の大きい大型製品の場合、最大で60dB程度の音が発生することもあるので、設置する際は、自宅の環境や状況に合わせて製品を選ぶと良いでしょう。
大型製品を選ぶ、寒い地域に住んでいるという場合には、寝室から離す、隣家と距離を置くなど対策することが大切です。

・業者に相談する

騒音トラブルを避けたいなら、エコキュートを選ぶ際、必ず専門業者に相談するようにしましょう。
エコキュートに関する豊富な知識や実績を持つ専門業者であれば、各製品の特徴はもちろん、音の違いや最適な設置場所などのアドバイスが期待できます。
万が一、費用の安さだけを優先して依頼する業者を選んでしまうと、騒音トラブルにつながる恐れもあるため注意が必要です。
なお、エコキュートの設置を請け負っている業者は、リフォーム業者や家電量販店、ハウスメーカーなど様々で、後悔しないためにも信頼できる業者を選ぶことが大切です。
業者を選ぶ際には、

・わかりやすい料金システムか
・見積もり費用に不可解な点はないか
・エコキュートの品揃えは豊富か
・エコキュートの交換実績は豊富か
・利用者からの口コミは豊富か
・担当者の対応に問題ないか

上記の点をしっかり確認しましょう。
なお、地域密着型の業者の場合、対応エリアが限定されていることがあり、エリア外の場合、依頼できない可能性があるため、必ず事前に問い合わせをするなどして範囲内かどうか確認しておくと安心です。
また、エコキュートを交換する場合、現地の状況確認を行うのが一般的です。
状況の確認がない場合、後から工事ができないと言われたり、想定外の費用を請求されたりするなどの問題が起こることもあるため、注意が必要です。
依頼する業者を選ぶ際は、アフターケアも含め、対応に問題がないかしっかりチェックしましょう。

7.まとめ

今回は、エコキュートの騒音対策について解説しました。
エコキュートは、環境に優しく、生活を豊かにしてくれる電化製品です。
しかし、夜間に稼働すること、屋外に設置することもあり、人によっては稼働音が気になる可能性があります。
時には、自身の生活に影響をきたしたり、ご近所とのトラブルに発展したりすることもあるため、設置する際は今回紹介した内容を参考に、事前に防音対策を施しておくと安心です。

エコキュートは日々の生活の中で必ず必要なものであり、経年によって劣化が生じるため、大切なマイホームのメンテナンスはとても重要です。
チカラもち群馬店では、お家にお伺いして行う診断やお見積もり作成は全て無料で実施しておりますので、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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